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 「マセラティその後どうなんですか?」


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 報告その4 出た出た!!
 
 4月某日、出社したK島氏が私のところに来ました。

  K島氏 「ちょっといいかな・・・」 

    私  「えっ、どうしました?

  K島氏 「実はマセラティなんだけど・・・」

    私 (きたっ!!)

K島氏の報告第4話 (ちょっと長いのでお茶お茶!

 実はK島氏、前日早めに仕事を終え、マセラティで夜の運転を楽しんでいたそうです。帰宅途中、「そういえば今週末もゴルフだったな」と前回のガス欠(上記見出し4ページ参照)事件を教訓にして給油しようと行きつけのスタンドに寄ったそうなのです。そこで・・・・

 スタンドのおにいちゃん 「らっさ〜い!!ハイオク満タンですね!給油キャップお願いし
                ま〜す」

 K島氏 「はいよ、(オープナーの電磁スイッチを押すK島氏)」

      「ズボッ!!

 スタンドのおにいちゃん 「給油キャップお願いしま〜す」

 K島氏 「エ、エエッ・・・・・・・・・・??」

 スタンドのおにいちゃん 「お客さん給油キャップ開いてないんですけど・・・」

 オーナーさんなら、あるいはイタ車乗りの皆さんはわかりました?K島氏がオープナーのスイッチを押した途端、なんとスイッチそのものがコンソールの奥深くに陥没して消えたのです!!「ミスター・ビーンを見てるのかと思った」とはK島氏の後日談。さて、焦りました。車を降りて給油口のフタを優しく開けようとしましたが無理、で、マセラティ購入まで勉強したK島氏はマニュアルにエマージェンシー用のワイヤー(というよりヒモ!)があったことを思い出しました。ところがトランクを開けて右サイドの内張りを外してみましたがそこには何も無いのです。さて困りました。結局四苦八苦してトライしましたがダメで、給油しないで帰宅したのだそうです。
 再び会社にて・・・

 K島氏 「困った・・・。ガス欠したらどうしよう。ガソリンが切れたら終わりかな・・・・。」
      なにかに取り憑かれたように呟いています

 私   「陥没したスイッチをペンかなんかでそっと押してみたりしました?」

 K島氏 「それはやってみたけどダメだった・・・」

 私  「・・・・・・・」

 これが私のFIATやZXなら躊躇しないでコンソールを外すのですが、なにせマセラティ。構造も知らずに当てズッポで調度品のような美しい内装をイジる自信はありません。大抵マニュアルがあれば何事も無く終了できるのですがこれが勘を頼りに進めると間違いなくパーツを壊したりするものです。私も以前190Eにレーダー探知機を取り付ける際、Aピラー裏の内装の外し方がわからずに留めフックを割ってしまったことがありました。壊して初めて「こんな簡単な構造だったんだ」と知ることになっても後の祭りです。

 K島氏 「・・・・ガス欠になったら終わりかな・・・・」
 
 私    「K島さん、何を言ってるんですか?ドバイの王子ぢゃあるまいし(注1)ちゃんと
      直してもらえばいいじゃないですか、デスティーノさんに電話して修理の待ち状況
      を確認してみましょうよ」

 K島氏 「プロント!!(なんて言ってません)もしもし、デスティーノさんですか?」
         ↓
      十数分経過・・・・
         ↓
      「ええ、ヒモも確認したのですが見当たらないのです。えっ、じゃぁ本日午後よろし
       いんですね?わかりました持って行きます。」

 デスティーノさん曰く、たまたま修理の狭間で診る時間があること、K島さんが週末ゴルフでマセラティを使用することを考慮して対応してくれたようです。K島氏は電話を切ると電光石火のごとく取引先数社に電話をしまくりました。電話で済ませられる当日の仕事の予定は済ませて午後に備えたのでした。ところが話はそこで終わらなかったのです。K島氏は気も少々動転していたのでしょう。デスティーノさんに向かう途中、環八で軽い接触事故を起こしてしまったのです。警察を呼んで事故処理し、相手に対しても適切な処理をしてとりあえずはデスティーノさんに向かったのでした。どうやら交差点で信号待ち中、左車線が空いていたので前に停車中の車の左後方から車線に出ようとしましたが、前回(4ページ参照)こちらで書いたようにクワトロポルテはコークボトルデザインでリアが少々グラマラスに膨らんでいるため、前車のリア左角からリアタイヤのホイールハウス辺りまで接触してキズを付けてしまったのです。マセラティは車高が違うので前車のタイヤで付いたタイヤ痕と小指大の小さなヘコミだけで済んだそうです。本来、心配事があるときはなるべく車の使用は避けたいのですが今回は車そのものが原因だったので起きてしまったんですね。以前乗っていたスクウェアーなBMWのつもりで取り回したのが原因ですが勤務中でもあり大事故でなくて本当に良かった・・・

 (注1)ドバイの王子・・・
 以前自動車誌で、ドバイの王族達はその有り余る財にものを言わせ、満タンでキャディラックを購入するとガソリンが無くなるまで乗って買い換えるという記事が掲載されていて、真偽は別にして本気で積載車で王族の後をついて行こうかと考えたことがあります(バカかっ!)


 デスティーノさんにて

 K島氏   「こんにちは、お世話になります。」

 メカさん1 「あっ、クワトロポルテのK島さんですね、今回は大変でしたね
       今診ますから奥で休んでいてください・・・」

 それからが実に迅速だったとK島氏は証言します。メカさん1は車内に入り、あっという間にコンソールを外して作業に入り、メカさん2はフィラ-キャップを確認してリアの内装を剥がして作業を始め、そしてメカさん3は頼んだわけではなかったのにリアフェンダーに電動ポリッシャーをあててケミカル剤を使用しながら磨いてくれたというのです。で、約30分後、中二階で全てを見ていたK島氏のところにメカさん1が来て
 
 メカさん1 「K島さんお待たせしました、作業終了しましたよ」

 車まで戻り

 メカさん1 「オープナースイッチのストッパーがコンソールから外れることがありますので
       外れにくいように加工しておきました。もしまた外れることがあったら言ってくだ
       さい」

 メカさん2 「K島さんすみませんでした、緊急用フィラーキャップのオープナー用のヒモは
       確かにありませんでした。欠損していたので新しく付けておきました、これです」
 
 メカさん3 「K島さん、ここ磨いておきました。あの程度の摺りキズなら磨いて直りますか
       ら」

 K島氏 「・・・・・・・・・うるうる(涙)  あっ、ありがとうございます。全てをやってくださったの
      ですね。ひっヒモまで・・・・!!」
 K島氏 「で、おいくらになりますか?」 なぜなら保証は無しという条件で購入しているため

 メカさん1 「ヒモの件とスイッチの件は事後で申し訳ないのですが納車整備ということで処
       理します、リアフェンダーの件も本日たまたま時間もありましたし、これも納車整
       備の範囲で処理させていただきます。また今日は担当営業のSがいませんが
       伝えておきますから」

 K島氏 「・・・あ・じ・が・どうぅご・ざ・い・ま・す(ウルウル、鼻水びぇ〜ん!)」
      
      と言ったかどうかまではわかりませんがお礼を丁寧に伝えて帰ってきました。

 再び会社にて・・・

 K島氏 「あのな、俺、良いお店で車買えたんだな〜」

      この一言がオーナーの満足度の全てを語っているように思います。
 
 ○ 締め
  よくタダで見てくれたから良いお店だという話を聞きますが一概にそうとも言えません。私の場合、自分でできない作業をプロに依頼したのならネジ1本締めてもらっても料金を払うこと。を信条としています。自分が知らないノウハウ、技術は立派な対価商品なのです。例えばBMWならネジ1個、ビス1本まで作業料金を明示して請求してくれます。依頼した側は内容を知り、納得することができるわけです。これは立派なプロの仕事です。しかし、イタ車はどうでしょう。LUNARROSAに集うアルファ乗りの皆さんの話を総合すると正規販売店でありながら十分に修理できない(同じ現象が何度も発生する)という話があまりにも多すぎるようです。しかも十分なプロの仕事でないにもかかわらず散々待たされて、挙句毎回整備料金を請求されている事実。私の後輩も156セレを購入、どう見てもおかしいシフトプログラムに何度もディーラーに話して対応を依頼したものの、結局は「イタ車ですから」の一点張りで具体的な対応は全く取られず、購入後3ヶ月で下取りに出しボルボを購入した事実もあります。しかも数ヵ月後その現象がリコールとして発表されていたというオチまで付いています。後輩曰く「もういいんですよ、壊れるのは仕方ないにしろ、正規ディーラーが対応できない直せないじゃ話になりませんから」 同様のクレームが数多く入っていたはずです。だからCG5月号286頁に掲載されていた読者のように156を泣く泣く手放すような人が出てきてしまうし、ブルーライオンに156ナンバーの156が2台並んで下取りに入っていたりするんです(港北店であった実話!!)フィアットオートジャパンの広報の方もファッション誌でタメなんか語っている場合ではないと思います。FIATは大変な状況でしょ?財政難からパーツ保管は極力簡素化され、例えば8V時代のブリスターされていない155のフロントフェンダーは既に終息欠品という状況なんです。製造終了後10年と経たないでこの状況です。日本のマーケットを重視すればかなりの額を売り上げて利益を得ることが可能なはずです。もちろん正規ディーラーで的確なメンテナンスを受けている方もいらっしゃるので全てとはいいませんが前記のような事は現実に発生しているわけです。話は戻りデスティーノさんの対応には私自身も驚きっぱなしです。K島氏もこれまでBMWにて正式なメンテナンスを受けてきたので今回の件に関しても支払いを覚悟の上で訪問していました。ですが、納車整備の名目で処理してくれました。当たり前の対応を実直にこなしているショップといえます。相談があれば乗ってくれるし作業処理についても丁寧に説明してくれます。手離れの良いユーザーだけを相手にしていればよほど楽だと思うのですが違います。今回のK島氏は担当営業のS氏が不在なのにもかかわらず適切に対応してもらっています。だからユーザーの多くがあのお店でオイルを交換し、リフトを借りて整備して、あのお店で購入して下取りに出すのでしょう。「うるせぇ〜」という方もいらっしゃるでしょう。しかし、K島氏も私も営業を職業にしていますので顧客満足度(CS)については人一倍神経を使い、良い思いも、苦い経験もしているから言うのです。良い話は美談として隠されていることが多く伝わるのに実に時間がかかるものです、逆にクレームは一晩で何百人もの敵を作る速さで伝わっていくものです。K島氏も話していました「俺、イタ車が欲しい人がいたらあのお店を紹介するよ」 私もオフ会やイタ車の話が出たら自然に紹介するでしょう。ただ、今回はK島氏がBMW時代の経験を活かし、ちゃんと事前にディーラーに電話連絡をして整備の都合を聞いていることも書かなくてはなりません。基本的なことですが大切なことです。

修理依頼の基本


 ○ どこがどうなのか不具合をよく説明できるようにしておく。
 ○ 車検証のコピーはスキャナー等で読み取ってPCにデータとして持っておくこと
   (車体番号を確認するのは常識中の常識です)
 ○ 現在の修理受付状況を必ず聞いて持ち込みタイミングを確認しておくこと
 ○ 見積もり金額をよく聞くこと、現段階でいくらまでかかりそうで持ち込んで
   何処までわかるかをよく確認すること。また自分の支払い可能額を正直に
   伝えること。見積作成に請求が発生することもあるのであらかじめ確認しておく
  
   以上がこれまでの経験上必要だと思われる項目です。

長い締めになってしまいましたがこれからもK島氏のレポートを続けていきますので乞うご期待!!(してないか!!)

              (C) Sestocalende  2003.5.3
 
                          




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